こんにちは。
ようやく皆様のコメントを全部読ませていただきました。とろくて不届き者で申し訳ございません。しかし参加する以上は何か発言しないと（汗）。

Evenstarさんがアップしてくださった、『トムの名は？』のサマリーを書く能力はございませんが、とりあえず、「名前」ということで反応させていただきます。であごるさんのご指摘にも通じますが、「名前」ということでこちらに投稿させていただきました。

さて、であごるさんのおっしゃるようにトムはそれぞれの種族から、それぞれの名前を与えられその名前で呼ばれており、そのことを受け入れております。ガンダルフも同様ですね。

私は常々、言葉あるものが「名前」から自由になることがありうるのだろうか？と疑問に思っております。極端にいえばＡさんとＢさんがいた場合、Ａさんが自分を「私」と呼びＢさんを「あなた」と呼んだ場合、「私」と「あなた」という「名前」ができてしまうように思えるからです。ネット上のＨＮにしろ、あるいは日本では「号」「字（あざな）」などたくさんの名前を使い分けますし、ＰＮなども同様でしょう。トムもそれぞれの呼ばれ方によって「自分」を使い分けている可能性はありませんか？また彼を創造したものが、彼のことを指し示すための「名前」はあったはずだと思います。トムにそこから「逃れたい」という気持ちはあるかもしれませんが（親からつけられた「名前」が気に入らないことがあるように）。ひとりきりであれば、「名前がない」ということもありうるように思いますけれど。トムには少なくともゴールドベリがそばにいるのですし。「本名に縛られない」ということと「名前がない」ということとは別のことのように思えるのです。

「本名を隠す」という習慣は、世界中の多くの民族でみられる習慣です。「名前」には強力な呪縛力があると見做されているところも多くあります。いわゆる「言霊（ことだま）」の世界ですね。言語学者であるトールキン教授はそのことをよくご存知だったと思います。だからあえて「名前の呪縛」から逃れえたトムという存在を作り上げられたのでしょうか？しかしそのような存在を完全に作り上げることが可能でしょうか？（「翻訳する」という点からは、関係ないことですが）。

と、思いつくままだらだらと、申し訳ありません。思いっきり主題から外れているように思いますが、Evenstarさんが挙げてくださった部分にそのような謎をとく鍵が書かれているとよいのですが、どうでしょう。

では、書き逃げで、お昼ご飯にいってきます。
失礼しました。こそこそ……。