共訳フェロウシップ 初期写本


研究室@袋小路屋敷の庭


投稿時間:2002年5月26日(日) 23時41分09秒
投稿者名:月猫
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タイトル:「ボンバディル」調査結果

趣味の調べ物をしてきました。ボンバディルをアングロ・サクソン語(古英語)の辞書でひいてみましたら・・・妙な結果が。

BOMBADILそのものの記載はなし。それらしい単語もなし。
BOM+BADILに分かれるとすると

BOMで始まる単語なし。bonなら接頭辞?として記載あり。
・bindan(意味はtie,bind)の3人称単数過去

BADILはないけれど baddel(aはCATの母音の発音記号のような文字でしたが)があって、
effeminate person(女性的な男),hermaphrodite(両性具有者)という意味。

でした。古英語を習ったのはずいぶん前なので、動詞の3人称単数過去が名詞とどうやって複合語になるのか(そもそもなるのか)、細かいことはわからないのですが、もしも、もしも、
「両性具有の者」の含みがあるとすると・・・プラトンの「アンドローポス」(多分)を連想させます。「アンドローポス」は原・人間であり、両性具有なのです。始めのときには両性具有であった人間が、男性と女性に引き裂かれたため、人は失われた半分を求めるようになった・・・とかいう説(伝説?)です。
ボンバディルという固有名詞自体、「始めの人」という意味があるのかも?というのが調査結果+類推でした。
「両性具有」のボンバディルに「雄」の含みのある「トム」をつけたところが、なんとも茶目っけがあると思いませんか? 教授が「わざわざあんな名前を」と書いている、「あんな」の含みはもしかしてこれかなぁ・・・というのが、勝手な調査隊の感想です。  辞書ひくの、大好き(^^)


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