もう、そろそろいいかしら？

であごるさまに、質問で〜す（*^_^*）

主人としての支配や所有というのは相対を求めることです。つまり他との関係において自分を現すことで、そのためには名が必要になるのでしょう。

それは、「妖女サイベルの呼び声」や「陰陽師」などでおなじみの、「名前を知ると相手を支配できる」という概念と関係ありますか？

誰の支配を受けているとか所有であるとかいう以前に、存在そのものを見るトムにとって、名前はあってないようなものなのだと感じます。そして万物が万物の中で如何なる作用を受けていようと、そこにある実在性を見る彼にとっては、自分が主人であると共に、他の実在全ても、それぞれの主人であるという認識があるのではないでしょうか。

先にあげたような概念がトムにまつわる「名前」にもあてはまるならば、むしろ名前こそ、存在そのものということになりはしませんか？「ゲド戦記」や「ナウシカ」でも、名前の無い者は忌まわしいものです。名づけられてはじめて存在するようになる、といった感じです。

もしかして、トムは名前を持たないのではなくて、誰も知らない名前を持っているのかもしれません。

フロドとトムの会話は、はじめて読んだときには、「フロドはこれから旅をして成長する。つまり今はまだ本当の自分（名前）が無いのだな。そして成長して自分の名前を知った時、トムの名前もわかるのだな。」と思ってました。

どうも、ファンタジー関係の固定観念にとらわれすぎ、という気もしてきました。ぜんぜん見当違いだったら申し訳ありません。物分りの悪い生徒だと思って解説してやってくださいまし。